当サイトにはプロモーションが含まれる場合がございます。

 

 

年々暑くなる近年の北海道・札幌の夏

北海道の夏といえば、涼しい木陰でソフトクリーム!
と思っていたころがわたしにもありました。

近年の札幌の夏の気温は年々上昇しており、
暮らしの中で暑さ対策が必要になってきております。

8月も半ば近くなると既に夏も終わりという感覚が一般的だそうで、
真夏日を超える日はせいぜい一週間あるかなという程度だったとよく教えてもらいました。

ここ数年はほんとうに年々暑くなっていることと、
暑い期間が長くなっているとのことです。

むかしから札幌や北海道に暮らしている職場の方や、
ご近所の方などに印象を聞いてもみなさん一様に、
「昔はこんなに暑くなかったのに…」とおっしゃっていました。

せいぜい5日くらいがまんすればよかったんだけど…

クーラーの購入を本気で考えないとね…

一年遅れのオリンピックイヤーとなった2021年の夏は特に暑く、
札幌では真夏日の連続記録を更新しました。
例年だと長くとも5~10日程度だった真夏日が18日も続きました。
1879年から続く統計・観測ではおよそ97年ぶり(1924年7月28日~8月13日)のことだそうです。

また2021年は札幌だけでなく、
北海道全体で暑いところが多くなりました。
なんと道内での連続猛暑日記録は15日に渡りました。

夏でも暖房をつけることもあった稚内地方でも、
家電量販店から扇風機が消えてしまうほどの暑さを記録しています。

気温による呼び名の違い

猛暑日 気温35度以上
真夏日 気温30度以上
夏日 気温25度以上

 

でも本州の方はもっともっと暑いんでしょ?!

と(わくわくして?)聞かれることもたびたびあり、
私自身も実感としてもちろんですよ!と答えていました。

ですが、その根拠に考えていた湿度が、
実は80%台後半まで上がることもたびたびあると知りショックでした。
(東京や大阪などの本州の大都市のものと変わらない日も多いのですね…)

ただなんとなく体感としては本州が外出したら「サウナ」を感じるところ、
北海道で暑い日に外に出ると「風呂場」くらいの違いは感じるように思います。

 

住環境から見る北海道の真夏の過ごし方・注意点

もともと北海道は夏は涼しく、
夜は20度を下回ることもめずらしくありません。
従来であれば日中を凌げば快適に過ごせることが多かったそうです。

また暖房はガスを用いたヒーターや灯油駆動のものなどが一般的で、
会社のオフィス以外でエアコンを使う機会が無く、賃貸住宅手配はもちろん、
自己所有の住宅にも設置されていない家庭が圧倒的に多い状態でした。
(エアコン設置立は15%程度いわれています)。

そのため本州では賃貸住宅に標準装備されている「エアコン」や「クーラー」はほぼありません
また自分で工事を依頼して設置しようにも、
積雪の影響を回避するためにも本州の賃貸のようにベランダの無い集合住宅も多く、
エアコンを設置するのに必要不可欠な室外機の設置が物理的に難しいケースも多々あります。

そのため、どれだけ本州ばりに暑くなったとしても、
エアコンなしで乗り切らなければならない状況になります。

加えて北海道の建築物は断熱材寒冷地仕様のため、
外の気温に影響を受けにくくなります。
これは冬は温暖に過ごしやすくなりますが、
夏は日中の熱気が逃げて行きにくくなり熱くなりやすいということになります。

会社やオフィスにはエアコン完備のところが大半なので、
興味深い?ことに出勤が非常にありがたくなったりもします。

ただ、昨今はコロナの影響で在宅ワークを余儀なくされている方も多く、
特につらい状況になってきています。
(特に日中のエアコンの無い室内は、生命の危険を感じるほどに苦しいようです)

夜になると気温が大幅に下がり、
窓を開けさえすれば涼しく過ごせることも多かったのですが、
本当に暑くなったときは風も入らずで熟睡できないことも多々あります。

 

北海道の真夏の室内の過ごし方

身を守るためにも室温が上がりきる前に取れる行動を確認しておきましょう。

窓・ドアの開放、換気扇の使用

換気扇を回しながら窓を開ける→空気の通り道を作る。
ドアチェーンやドアガードをかけつつ、
ドアストッパーを使って窓との空気の流れを作ることも。
本州と違ってゴキブリがいないことでやりやすくなっている。
換気扇は湿気の排出にもなる。

 

複数台の扇風機

クーラーの無い状態であれば扇風機でも非常に強い味方となります。
一台だけだと正直心もとないので、
身体を冷やす用と部屋の空気を循環させる用など最低2台あると心強いです。

 

室外機のいらない、窓用エアコンの使用

扇風機複数台でもどうしようも無くなる場合は、
室外機を設置しなくても使える壁掛け以外の窓用のエアコン・クーラーも使用を検討してみましょう。

先述の通り本州であれば壁掛けエアコン・クーラーが標準装備されていることが普通ですが、
こちらではほぼありませんので、
窓外へダクトなどで温風を逃がす移動式クーラーか、
ウインドウクーラー(窓エアコン)の使用を検討してみましょう。

職場やご近所さんの身近なお話を聞いていると、
窓エアコンは特に使用されるところが特にどんどん増えている印象です。

二重窓でも取り付けられるよう事前に高さを稼いだりと、
少し工夫が必要な場合もありますが非常に快適だそうです。
(わが家はいまだに扇風機で戦っています)

冬場は取外してしまって押入れなどに閉まっているという方も多いようです。

あまりの暑さだったので2022年は、
夏本番前に我が家も窓エアコンを設置しました!

 

 

冷房の効いた場所へ避難する

どうしても暑さが耐えきれなくなった場合は、
無理せず冷房の効いた場所へ避難しましょう。
正直2021年のような暑さの場合はこれ一択しかないように思います。

コロナの影響で外出が困難ではありますが、
熱中症で倒れるかコロナのリスクを追って外に涼みに行くかの二択に迫られる時が実際ありました。

特にスーパーマーケット・コンビニなど最寄りの小売店ですと、
食料品もあるためガンガンに冷えているところが多いです。
図書館や公共施設はあまり冷えていない印象です。
書店やホームセンターもそこまで冷えていない印象です。
(いずれにしてもエアコンの無い自宅よりはるかに涼しいです)

もしくは車をお持ちでしたら、
車に避難してエアコンをかけるというのも非常に多かったです。

夏の外出・野外、屋外での注意

夏と言えば自然のアクティビティやキャンプを楽しまれる方も多いかと思います。
特に北海道の夏は非常に短いため、
毎年この季節を楽しみにしている方も多いですね。

屋外・郊外での遊びの際の注意点をまとめていきます。

 

寒暖差の注意

北海道には数多くの湖畔や沼などの自然景観を楽しめる場所が数多くあります。
支笏湖洞爺湖など札幌からも訪れやすい場所をはじめ、
世界遺産である知床の知床五湖までと様々な選択肢があります。

真夏日・猛暑日が増えているとはいえ、
朝夕の寒暖差は10度程度では効かないところもたくさんあります。
単純に標高が高い傾向にあることからも、
直前まで暑くても、実際に訪れると一気に冷え込むことが多いです。

また現地では事前に見ていた天気予報が当てにならなかったり、
天候が崩れることも非常に多いので、
防寒着と雨具を持参されることをおすすめします。

 

熊(ヒグマ)注意

2021年は札幌市街・住宅街でのヒグマの被害というショッキングなニュースもありましたように、
5月下旬から繁殖期を迎え、
夏場に活動のピークを迎えると言われています。

北海道に生息している熊はヒグマです。
本州に多く生息するツキノワグマよりも大きく、
体調230cm、体重250kgほどで、中には400kgにおよぶ個体もいます。

事前に目的地の自治体や周辺地域のニュースなどから、
クマ出没情報の確認を必ず行うようにしましょう。

 

スズメバチの注意

本州でもスズメバチ被害はたくさんありますが、
北海道にもおよそ14種類のスズメバチ科のハチが生息しております。
7~9月が一番ハチに刺さされる被害が増えています。
またハチの被害は、熊や蛇による被害数を例年上回るのと言われています。

山登りやキャンプ、自然のアクティビティを楽しみに行く際は、
天敵である熊の色と認識されるため黒や濃紺などのスズメバチを刺激する色は控えましょう。

また香水もスズメバチを刺激してしまうため避けましょう。

北海道で多く生息するスズメバチ類

オオスズメバチ 最大で体長40mmほど。世界最大のスズメバチの種として知られています
ケブカスズメバチ 本州でいうところのキイロスズメバチ。札幌市内での駆除件数は一番多いそうです
コガタスズメバチ 名前とは違い中型の体長で小さくはありません
ニッポンホオナガスズメバチ 平地から山間地でよく見られます
クロスズメバチ 草刈りの際などに刺される被害が多いです
アシナガバチ ポピュラーなハチではありますが、2回目の被害ではアナフィラキシーが発生するため注意が必要です

 

その他の注意

地方の方へ車などで向かうと、場所によってはお店が全くなくなってしまうところも。
水分や軽食など携行品は事前に準備しておくと便利です。

また長距離移動になることも非常に多く、
現地で「休憩場所」を上手く見つけられなかったりすることもあります。
事前に休憩場所や道の駅などを確認しておくと安全です。

 

おわりに

年々暑さの増している北海道・札幌の夏。
住環境の違いにより大変なところも多々ありますが、
気温が下がるときは本当にガクンと下がってくれます。
(真夏日を連日超えていたところから20度台前半まで下がることも)

そのため体感的にも夏のおわりを感じやすいようにも思います。
四季のはっきりした北海道はやはり魅力的だと感じます。

 

おすすめの記事