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北海道・札幌には日本全国で一番テレアポの会社が多いそうで、
一般的には方言が無く、かなりきれいな標準語を使うことでも知られておりますね。

が、暮らしてみると札幌圏内は案外なまりが強いことがわかってきます。
道央の旭川などの方がなまりがあまり強くなかったりします。
道南など海が近いところもイントネーションになまりが強く出がちです。
(日本全国、海沿いの地域はよく見られる傾向ですね)

4年近く暮らして実際に聞いて覚えたものをなんとなく分類してまとめてみました。
北海道で暮らしていく中で確実に頻出な言葉をピックアップしてご紹介します。

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よく使われる北海道弁・方言:動詞

当別町の景色

職場やご近所づきあいなどで普段よく使われる動詞をまとめました。
くだけた会話からビジネス上でもよく使われています。

おささる

このボタンおささんないんだけど

もう北海道の方言といえば「これにはじまりこれに終わる」と言えるほど必修のことばです。
まじで耳にしない日がありません

標準語的な意味は「このボタンを押そうとしているけど押すことができない」というニュアンスです。

否定形として使われる場合は、
「意思に反して〇〇ができない」となります。
肯定形として使われる場合は、
「意思に反して〇〇をしてしまう」というニュアンスであったり、
単に「〇〇することができる」という意味になります。

よく使われる北海道弁・方言のトップと言っても過言ではありません。
その理由はなんと言っても「使い勝手の良さ」と「汎用性の高さ」にあります。
また加減の微妙な事柄をうまく表現してくれる言葉にもなってくれます。

年齢・性別問わず、また応用にも富んでいるためほぼ毎日耳にすることになります。
応用形としては、
「書かさんない」→提出書類に書き損じがあった際など。
「置かさんない」→荷物が狙った場所に置けない際など。
「積まさる」→積むことができる
「燃やさる」→燃やすことができる

ちなみに私が移住してはじめて耳にしたのはハローワークの説明会でした。
それまで実に流暢な標準語で説明を受けていて安心し切っていたところに、
急に「でも書かさんないこともあろうかと思いますので云々」と北海道弁が入り、
ふむふむ、え?いまなんて?と急に迷路に迷い込んだような気持ちになった思い出があります

いまだに自分では気恥ずかしくて使えていませんが、
会話の文脈で相手の意図していることをニュアンスも含めて確実に汲めるようになりました。

ゴミを投げる

続いては「ゴミを投げる」です
テレビのケンミンショーなどで存在は知っていましたが、
実際に耳にしだすと最初はインパクトがありました。

なにより投げるで意味できるものは、生活廃棄物だけではないことです。
車だろうが不動産だろうが、産業廃棄物だろうが、
すべて「投げる」で処分できるところです。とても便利ですね。

手袋を履く(はく)

これもテレビのケンミンショーなどでは耳にしたことがありましたが、
本当によく使われております。
本州の方だと手袋をつけるとかはめるという方がしっくりくるかと思いますが、
だんだんと手袋を「履く」でないとしっくりこなくなるのでおもしろいですね。

うるかす

うるかすは、家庭内で良く使われます。
お米を炊く前に水につけておくことや、
食事で使い終わった茶碗やお皿などを水につけておくことなどを意味します。

ほろう

「ほろう」は体に降り掛かった雪を払うことを意味します。
吹雪いた日に外に出ていて、
お家や会社にたどり着いたときなどによく使います。
「玄関の前でほろっておいで」というようなニュアンスで飛び交っています。

おっちゃんこ

音の印象がなんともかわいらしい「おっちゃんこ」。
小さなお子さんに対して使う言葉で、
しっかりぺたんと座ることを意味します。(名詞的かもしれません)

小さなお子さんが上手に、お行儀よく座っていられていると、
おっちゃんこできたねと褒めてもらえていたりします。
逆に動き回っているとちゃんとおっちゃんこしなさいと叱られたりします。

ちょす

続いては「ちょす」です。
意味は何かを「さわる」や「いじる」という意味が主で、
「これちょした?」などで使われています。

〇〇を「ちょしておいて」というように、
指示する際にも使われたりします。

すれ

〇〇を「しておきなさい」など、
命令・指示的な動詞として使われています。
日常のなかでは上司からの命令のなかに出てきたりします。

よく使われる北海道弁・方言:形容詞

北海道の晴れの日の雪景色

めんこい

「めんこい」は「かわいい」や愛らしいという意味の形容詞です。
音の響きもかわいらしいですよね。

どちらかというとお子さんなどを対象にかける言葉のようです。
「めんこめんこ」など少し変形した形もよく聞かれます。

ぺったらこい

「ぺったらこい」は、
「平たい」や「平べったい」というニュアンスの形容詞です。
これも語感がとてもかわいらしい単語ですね。

あずましい

「あずましい」は落ち着くというニュアンスの形容詞です。
これを否定形にして「あずましくない」として使うと、
「落ち着かない」から転じて「好ましくない」というニュアンスの形容詞に変わります。
年配の男性がよく使っているイメージです。

はんかくさい

「はんかくさい」は馬鹿らしいというニュアンスの形容詞です。
特に怒っているときなどに口に出て着やすいようです。
こちらも年配の男性方がよく使っているイメージです。

わや

「めちゃくちゃ」とか「やばい」というニュアンスの形容詞です。
北海道でも使われていますが、
関西地方や山口県でもよく使われている方言だそうです。

よく使われる北海道弁・方言:副詞

無理しゃり(無理くり)

「無理やり」とか「強引に」などの意味の副詞です。
「無理しゃり詰め込む」など物を強引に押し込んだりと、
物質的に詰め込んだりするようなときによく耳にします。
(強引なスケジュールなどではあまり耳にしないイメージです)

よく使われる北海道弁・方言:語尾

函館秋の五稜郭

会話のなかで特に北海道を感じるのは「語尾」にあるように思います。
自然と自分でも使ってしまうようになっているものがとても多いです。

~しょorっしょorしょや!

「~しょ?」or「っしょ!」or「しょや!」は、
文意の柔らかな疑問の語尾や、
強調の語尾として広く使われています。
気がつくとよく使ってしまっています。

~だべ、べや

「だべ」や「べや」などの語尾もよく使われています。
「だべさ」など様々な派生系があります。

~かい?なのかい?

「かい?」や「なのかい?」は、確認の文脈の際に使われる語尾です。
個人的に北海道らしいおおらかさや柔らかさが表れていて、
とても好きな語尾です。

よく使われる北海道弁・方言:イントネーション、アクセント

晴れの日の北海道のつらら

先頭にアクセントがくるもの

・コーヒー
・幼稚園
・大通(さっぽろの中心街の地名の一つです)
・大きい
・椅子
・無くなる

上記はすべて頭文字にアクセントがきます。

二文字目にアクセントがくるもの

・苫小牧

上記は2つ目の音にアクセントがきます。
「小商い」、「トランポリン」などの単語と同じイントネーションになります。

よく使われる北海道弁・方言:接続詞

十勝上士幌町の高原ナイタイテラス

したっけ

「それじゃあね」や「バイバイ」といった意味で思っていましたが、
どちらかといいうと「それから~」とか「そのあとで~」などの、
「接続詞」的意味の使われ方が圧倒的に多いことを知りました。

よく使われる北海道弁・方言:名詞、ものの名前

ファーム富田のラベンダー畑

ごみステーション

北海道でのごみ捨て場は、「ごみステーション」と呼ばれています。
これごみステーションに投げてきて!

ママさんダンプ

冬季に使用する除雪器具のひとつです。
正式名称は「スノーダンプ」といいます。

内地(ないち)

道外全般、本州のことを意味します。
発展形に「内地人」などもあったりします。
(ニュアンス的に決して蔑称ではありません)

まち

市街地や商業地など栄えているところを指します。

とうきび

とうもろこしのことです。とうきびと呼ばれています。

ボブスレー

冬の季節に小さなお子さんを連れて外出する際に使用する小さなソリです。
紐で引っ張って雪道を進んでいきます。
または買い物の荷物などを引っ張ってお家まで運ぶ際にも使用したりします。
雪の日にダウンのつなぎを着込んだ小さい子がボブスレーに乗って、
引っぱられているのを見るととってもかわいいです。

ザンギ

からあげのことです。厳密には違うという方もいらっしゃったりもしますが、
からあげと思ってほぼ間違いないです。ただただおいしいです。
お家でも作られますが、専門店も多く、
釧路の方にはカレー味のザンギの専門店であるジョイパックチキンというお店もあります(現在は札幌にのみあり)。

ぼっこ

棒状のモノのことです。木の枝から氷柱の折れたものから、
工業用の機材から、およそ棒状のものは「ぼっこ」で通じます。

つっぺ

つっぺは鼻血が出たり鼻水が止まらないときに、
鼻にティッシュを丸めたりしてせきとめるものを指します。

サビオ

絆創膏のことです。サビオは商品名のことで、
近畿地方で言うところのバンドエイドや九州地方でのカットバンにあたります。
サビオ本物は見たことが無いけど使っているという方も多くいらっしゃいました。

あおかん

あおかんは車の運転中に国道などでよく見る、
青い色の大型の道路標識のことを意味します。
青看と表記します。
(最初耳にしたときはえ?!とドキッとしました笑)

市街地間の距離が本州の比でないほど距離があるため、
車で知らない地方へ遠出するときなどとても助けになってくれます。

おわりに

北海道・道央でよく使われている、耳にする方言をまとめました。
観光地やグルメのほうに目が行きがちですが、
生活する人や言葉にもユニークな魅力がたくさんありますね。

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